事業・技術紹介

斜め写真による詳細図化解析

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主にヘリコプターを利用した斜め空中写真図化と調査設計への高度化解析適用技術

 

ヘリコプターを利用した斜め写真図化技術

従来、急峻で危険な岩盤斜面などの詳細測量は、ロッククライミングなどの作業を併用した平板測量や縦断測量が行われていました。この危険な急峻地での作業を伴う従来工法は、作業環境・条件が極めて悪く、結果として測点数も少なく精度の低いデータしか得られなかったのが実状です。

斜め写真による詳細図化技術は、低空飛行(対地高度150m~500m)が可能なヘリコプターの特性を活かして、これまで固定翼(セスナ)による空中写真図化では対応不可能であった崖面などを斜め空中写真撮影することにより、これを精度の高い詳細な地形形状データとし図化(縮尺1/200~1/500:50cmコンタまで可能)することが可能になりました。

本技術は、地形形状を3次元の数値データ化するため、平面図の他に立面(正面)図や縦横断図を自在に表現でき、多角的視点からの解析や、後続作業に有効活用することができます。

 

調査・設計時の高度化解析への適用

当社は、総合建設コンサルタントとしての専門かつ総合的な技術力を駆使することで、本技術で得られた図化データを用いて、岩盤斜面の安定度の評価・解析や、立ち入りが困難な建造物などの健全度評価及び対策工検討のための調査・設計などへの一連の解析作業を一体的に実施します。また、本技術はお客様の要望・アイディア等により、様々なシチュエーションで有効的に活用可能な技術なため、どんなことでもお気軽にご相談ください。

 


斜め写真


亀裂分布図


地質想定図


対策工案


対策事例

 

より安全に、より安く、より精度よく・・・

適応場所

  • 本技術の適用が最も効果的な斜面は、平均勾配50°以上の急崖斜面です。
  • オーバーハングにも対応します。
  • 落石が多発したり、割れ目の発達した危険斜面の調査に最適です。
  • 災害のあった崩壊地斜面に対して、迅速な対応が求められる場合に最適です。
  • 人の立ち入りが困難な歴史的建造物等の詳細調査にも有効な技術です。

安全

  • 現場作業は主に空中からの撮影のみで、現地には最小限の立ち入りとなるため、事故等に対する安全性が向上します。
  • 特に、災害地の調査は二次災害のリスクを最小限にします。

廉価

  • 1ha/約400万円で詳細図化が行えます。
  • 図化面積が1haより広範囲に及ぶ場合は、ヘリによる撮影費は殆ど増加しません。
  • 従来技術(ロッククライミング等の作業を併用した平板測量や縦横断測量)に対して、50%程度の工期短縮が見込めます。
  • 本手法で得られる詳細地形図は、詳細調査や詳細設計にそのまま活用できるため、従来、測量後に発生する設計時の後手続き作業を一体的に迅速に実施することができます。

高精度

  • 低空飛行(対地高度100~500m)が可能なヘリコプターの特性を活かして、縮尺1/200~1/500(50cmコンタまで可能)の作図を行います。
  • これまで固定翼(セスナ)による空中写真図化では崖面などの作図はできません。
  • ラジコンヘリコプターはカメラが通常65mmと航空カメラに比較して精度が低く、かつ撮影面積が小さいため、大きい斜面調査には適しません。また、飛行高度を高くすると制御不能になることがあり確実性に劣ります。

老朽化建造物の調査・対策検討例

明治末期に建造された総煉瓦造構造物(高さ約18m、下部直径約5m)について、現況の形状・健全度などを評価し、文化財的価値を活かした保存修復工法の検討を行いました。

斜め写真の撮影

斜め写真の撮影

3次元解析

3次元解析

建造物の周囲を全方位(360°)から撮影することで、曲線で構成される建造物の形状や煉瓦の詳細な状況、劣化範囲の分布が確認できました。また、3次元FEM解析にて地震時の安定解析を行い、保存修復工検討に利用しました。

正面図を利用した変状図の作成

正面図を利用した変状図の作成

建造物に分布する変状を把握するため、4方向・S=1/25で変状図を作成し、健全度を評価しました。垂直及び水平断面図の作成内部測量を併用・垂直断面図:45°ピッチ(8断面)・水平断面図:形状変化部毎に作成

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