ダブルデッキ高架橋の車線拡幅

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板橋・熊野町ジャンクション間の4車線化

平成27年3月に全線開通した中央環状線と首都高速5号池袋線の重複区間となっている熊野町JCTから板橋JCT間のボトルネック対策として、従来の6車線(上下線各3車線)から8車線に拡幅する事業が行われました。

対象区間は、昭和52年供用の橋長520mの高架橋で、鋼単純合成I桁をラケット型のSRC橋脚で支持するダブルデッキ構造となっていました。このような構造の拡幅は国内初の事例であり、設計では首都高速道路と高架下の都道を供用しながら、車線規制の期間短縮が求められました。

 


サンドイッチ工法の提案

当社は新たな工法となる「サンドイッチ工法」を提案し、採用となりました。既設のラケット型橋脚の両側に新たな幅の大きいラケット型橋脚を設置し、上部構造の支点を受け替えし、従来の橋脚を撤去する「サンドイッチ工法」により、経済性はもとより施工中の安全性が高くなるなどの効果を上げています。

[特許共同取得|橋脚の建て替え方法 特許第4369506号 登録日 2009年9月4日]

 


サンドイッチ工法以外の新たな新技術の採用

① 鋼製格子部材とRCによる合成構造フーチング

既設RCフーチングの上面に力の伝達が明確なI型鋼材を格子状に組み合わせた鉄骨を配したSRC構造を採用し、既設橋脚の柱部に連続した鋼材を配置しなくても力の伝達がスムーズな構造とするとともに、フーチングの増し厚を小さくしています。

[特許共同取得|鋼製柱とフーチングの接合構造及びその施工方法 特許第6266246号 登録日 2018年1月5日]

 

② アンカーボルトを用いない鋼製橋脚の定着方法

従来の鋼製橋脚で使用されているアンカーボルトを使用せず、フーチングの増し厚部に配置した鋼製格子部材と鋼製橋脚を直接連結するフーチングへの定着構造を採用し、形状をコンパクトにすると共に、既設橋脚と新設橋脚の離隔を小さくしています。

③ 複数のシナリオによるキャパシティデザイン

新設杭は既設杭を無視した設計としていますが、橋梁全体の耐震設計では、既設杭を無視した場合と考慮した場合の2通りのシナリオのキャパシティデザインを行っています。