事業・技術紹介

住民との協働による安全・安心なまちづくり

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写真上:ワークショップでファシリテーターをつとめる当社職員(右側)
ワークショップは夜7時から約2時間、計4回開催しました

ワークショップを通じた地区住民との防災まちづくり

徳島県美波町木岐地区は、風光明媚なリアス式海岸を有し、伊勢えびなどの海産物が豊富な漁業の町ですが、東南海・南海地震の発生で5メートル以上の津波が地区を襲うと予測されています。

津波でほとんどの家屋が浸水すると予測されているモデル地区となった美波町木岐地区

津波でほとんどの家屋が浸水すると
予測されているモデル地区となった
美波町木岐地区

当社は、当地区をモデルに密集市街地の防災まちづくり方針を検討するとともに、住民主導のまちづくりのあり方を検討しました。当地区では、数年前から住民や行政などが自主防災活動やまちづくり活動に取り組んでおり、まちづくり交付金を活用した地域防災施設等が整備されてきました。そこで当社は、自助・公助・共助の考えの下、地区の自主防災活動の啓発・啓蒙と地区の持続・活性化を2本柱とした防災まちづくりを方針としました。

まず、地区住民の防災意識や活性化に関する考えを知るため、「地区住民の安全な避難の実現」と「地区の持続と活性化」をテーマにアンケート調査を実施、次にアンケートや現地踏査結果を通じて防災上の問題を整理し、4回のワークショップにおいて防災まちづくり方針を地区住民とともに議論しました。ワークショップでは、積極的な発言をうながすため、粘着メモに自分の意見を書き込み、時間と費用の両軸に分けて議論する方式(PCM※ワークショップ方式)の採用や、その模様をまとめたニューズレターの発行により、徐々に地区住民の参加意識を高めていきました。

地区防災や活性化の意見について、住民の皆さんが自分達で考えながら整理している様子

地区防災や活性化の意見について、
住民の皆さんが自分達で考えながら
整理している様子

検討を進めるなかで、担当技術者は何度も現地に足を運び、モデル地区の良い点や問題点を肌で感じながら、住民の生の声を取り入れました。その結果、住民の目線で解決策を導くことができました。

※PCM(Project Cycle Management)とは、関係者が付箋などを使って議論し、必要なプロジェクトの役割や課題などを整理し、現実的な計画を選択・立案するワークショップの方法。

所在地

徳島県海部郡美波町木岐地区

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