大日本コンサルタント株式会社

景観デザイン

景観デザイン

景観デザイン推進部長 松井 幹雄

1960年、大阪府豊中市生まれ。1985年に大日本コンサルタント株式会社入社。橋梁設計を経て1987年に社内で景観デザイン室を起こす。2007年本社技術企画室長、2010年大阪支社技術企画部長、2014年横浜支店長を経て、現在景観デザイン推進部部長。技術士。東京工業大学・大阪大学で非常勤講師を兼務。

景観デザイン推進部長 松井 幹雄

1960年、大阪府豊中市生まれ。1985年に大日本コンサルタント株式会社入社。橋梁設計を経て1987年に社内で景観デザイン室を起こす。2007年本社技術企画室長、2010年大阪支社技術企画部長、2014年横浜支店長を経て、現在景観デザイン推進部部長。技術士。東京工業大学・大阪大学で非常勤講師を兼務。

規模の大小ではなく、
心理面を考えることもデザインの重要な仕事

【好きこそものの上手なれ】

大学時代にエレガントな橋の写真を見て、こうゆう橋を設計したい。と心の底から思い、夏休みに橋を巡って欧州を歩き回った。などという体験をし、いくつになっても話題の場所に出かけていく、そういった人間が多いのが景観デザイン室です。

【手で考える】

30年程前の話ですが、縁があって、柳宗理氏が率いる(財)柳工業デザイン研究会と共同設計する機会に恵まれました。先生方は、いきなり都市スケールの模型を作りはじめ、橋を利用する動線を検討し、続いて、橋本体は言うに及ばず、高欄、照明器具に至るまで、ことごとく、模型を作りながら考える作業が続きました。この時に、模型を使って、手で考えることを学びました。それ以来、とにかく、手で考えるということを室の方針としてやってきています。暖かみのあるデザインは、手から生まれると信じているので、執務室の横に模型室を設けて日々の設計活動をしています。 と同時にCGによる検証作業もばんばん動かしています。あらゆる手段で脳に刺激を与えることで、デザインの核となるひらめきが生まれ、無駄がそぎ落とされ手本質が浮かびあがってくるからです。

【現地・現物・現人】

自分の足で現地に行き、直接人と会って話を聞き、直接現物を見ること、触ること。これは、私達が大切にしてる行動原則です。畑村洋太郎氏の著作「技術の創造と設計」からの受け売りですが、いつも念仏のように唱えています。

【実践から学ぶ】

普段の仕事は、学んだことを実践し、また実践からのフィードバック(時には失敗も)を次の仕事に活かすという循環の下で回しています。その実践の中で設計対象とその周辺を一体的に把握すること、必ずその土地の歴史を踏まえて設計を考えること、を大事にしています。

【仕事の魅力】

景観デザインの仕事は、事業を企画・構想する初期の段階から、手すりの手触りを検討するような仕上げ段階まで、さらには運用段階(維持管理)まで、長い時間軸において、デザインの観点から一貫して関わる息の長い仕事です。

加えて、例えば小さな歩道橋であっても都市スケールに大きなインパクトを与える場合もあり、規模の大小ではなく、人々の生活にどれ程の潤いをもたらすのか、そのような心理面を考えることもデザインの重要な仕事です。

限られたコストの中でしゃれた案を考えるのも大事なことで、だから、身体でいうところの「ツボ」を押さえた仕事は、省コストかつ洗練されていて高く評価されるのです。

【デザインの力】

土木の仕事は、いろいろな立場の方々が関わりますので、チームの結束力は大切です。デザインの出来不出来がその結束力に影響すると実感することがあります。ものの価値を高めるだけでなく、事業プロセスにも影響を与える力がデザインにはあります。

結果とプロセスの双方に良い影響を及ぼす「デザインの力」によって、仕事の価値とチーム力を高め、その結果として社会に貢献するという好循環を、これからも作り出していきたいと、いつも考えています。

【これからのこと】

景観デザイン室開設企画書を当時の経営陣に提出した1987年を起点と考えると、我々は2017年に30周年を迎えます。この間、多くの実績を積み上げてきました。設計コンペの優勝をはじめ、関わってきた設計の中から土木学会・田中賞やデザイン賞、あるいはグッドデザイン賞の受賞といった名誉な経験もたくさんさせていただいてきました。そして、今もとどまることなく、次の時代に備えて新たな挑戦を続けています。

一方、30年前の景観デザイン室がそうであったように、次の時代は次の世代が自ら作るものでもあります。土木デザインの次世代を担う若者には、ぜひとも弊社の門戸をたたいてもらいたいと思います。まずは気楽に「景観デザイン室」に遊びに来ませんか?

PHOTOS


  • 景観デザイン室実績 模型

  • 本棚の一角。ネットの時代においても、写真集のような書籍は貴重な情報源です。ランダムに手に取ることで、脳に刺激を与えてくれるからです。

  • 設計後も、設計に関わった現場は、訪れるようにしています。行くたびに新しい発見があります。(各務原大橋)

  • 製作現場でモノづくりの実際を体感・確認しておくことは、デザインする上で大事なこと。(某工場での溶接体験)

  • 設計プロセスの中で、実物大の比較模型を作成し、市民の声を伺った事例(各務原大橋)

  • 設計コンペへの参加から土木学会田中賞受賞まで、いろいろな体験を共にしてきた各務原大橋。仕事の成果が、そこに存在しているというのも、この仕事の魅力だと思います。