事業・技術紹介

築地大橋

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隅田川の新たなゲート

「東京都市計画道路環状第2号線」は、並行する晴海通りの渋滞緩和や地域交通の円滑化、地域防災性の向上を整備目的として計画されました。「東京都市計画道路環状第2号線」に計画された築地大橋は「建設後100年を経てもなお東京都民の誇りとなる橋」をコンセプトとしており、橋梁構造から細部までの一貫したデザインと、上部工・下部工の詳細設計を当社が担当しました。6車線+両側歩道の広幅員に対して、力学的に安定した長寿命の美しい橋としてアーチ形式が採用されました。

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 歩道側にアーチリブを約14度傾けた特徴的なシルエットのアーチ橋が選定され、車道上部に横支材を必要としないデザインは、通行時の圧迫感がなく、景観の観点から周囲との調和を図っています。歩道部は、緩やかなカーブにより車道から分離されており、河川中央付近では、見晴らしの良い景色を臨むことができます。

隅田川橋りょう(仮称)横断図

歩道側に約14度傾けたアーチリブからアーチ面内に配置した吊材(ケーブル)は、主に車道を支え、アーチリブからの鉛直材は歩道を支えています。地震時には、アーチリブ、吊材、鉛直材で形成された三角形により、面外座屈を抑制します。その結果、アーチ断面をコンパクトに抑えることができました。

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隅田川に架かる、重厚なイメージのアーチ橋である永代橋や、橋門構を想起させる横繋ぎ材を有する勝鬨橋とは異なり、築地大橋は、アーチリブが左右に14°傾斜した横繋ぎ材のない双弦アーチを採用した日本に前例のない新しい構造です。広幅員を有する道路橋にアーチ形式を適用する場合に有効な提案ができたと考えています。

築地大橋(2015年2月撮影)

築地大橋・アーチ

 

築地大橋の架設工事

2014年5月8日、「東京都市計画道路環状第2号線」築地大橋の中央径間大ブロック(アーチ部分)架設工事が実施されました。

隅田川は、川幅が約220m、中央航路が約100mで水上交通量が多いことから、航路の閉鎖時間を短くできる大ブロック架設工法が選定され、部材は海上輸送とし、地組みヤードは最寄りのふ頭を利用しました。

平成26年9月30日に「築地大橋」と名称が決定されました。

 

架 橋 位 置
中央区勝どき五丁目から同区築地五丁目地内
事 業 者
東京都
担 当 部 署
東京都第五建設事務所(建設局)
橋   長
245m =(50m+145m+50m)
支 間 長
49.85m+145.00m+49.85m
総 幅 員
32.30m 〜 48.00m
幅 員 構 成
4.00m(自転車歩行者道部)+ 2×10.25m(車道部)+ 4.00m(自転車歩行者道部)
構 造 形 式
上部工 鋼3径間連続中路式アーチ橋
下部工 A1橋台:逆T式 橋脚:壁式 A2橋台:壁式基礎工
A1橋台:鋼管杭 橋脚:鋼殻ケーソン A2橋台:場所打ち杭

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