利賀大橋

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利賀大橋(とがおおはし)は、富山県南西部の南砺市(旧利賀村)の自然豊かな一級河川庄川(小牧ダム湖)上流部に位置した鋼上路橋式のアーチ橋です。

この地域には、世界遺産の「白川郷・五箇山の合掌造り集落」や全国的にも有名で遊覧船でしか行くことの出来ない「大牧温泉」があります。ダム湖面を遊覧船が往来し、四季折々の風景が楽しめる風光明媚な場所であることから、観光ルートとして多くの観光客が訪れている場所です。

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橋の基本コンセプトは、「庄川峡観光船からの見え方にも留意しつつ、利賀村への入り口としてのゲート的役割を担う橋梁」とし、利賀ダム建設に必要な工事用道路として国土交通省と富山県で整備を進めています。

橋の名称は公募とし、橋梁名称検討委員会(南砺市)の審議を経て2018年5月8日に決定されました。平成30年秋頃には、一般国道471号利賀バイパスの一部区間として一般供用される予定です。

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利賀大橋は、アーチ支間L=190mの鋼上路式のアーチ橋で、側径間に2径間と3径間の非合成桁を有しています。アーチリブには鋼管3本を逆三角形状に配置した三角トラスリブを採用し、アーチは放物線固定アーチ、各橋脚には支承を設けない剛結構造で、橋台上にのみゴム支承を設けた構造としています。

一般的なアーチリブ形式としては、ブレースドリブ形式とソリッドリブ形式がありますが、三角トラス形式は剛度やたわみにおいてその中間に位置づけられ、補剛桁の断面を小さくすることが可能となり、かつ弾性座屈安全率が十分確保されているということが大きな特徴です。これにより、橋梁上部工の全体重量の軽量化が可能となり、経済性・施工性・景観性に優れた橋梁となっています。

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アーチ補剛桁には、右岸の曲線部と連続構造とした細幅箱桁を採用し、床版は高耐久性の鋼コンクリート合成床版を採用することで現場施工の工期短縮を図ることはもとより、ライフサイクルコストの縮減を図りました。さらに、コンクリート製の中間橋脚は支承を無くし、上部工と橋脚柱を剛結構造とした全径間連続箱形ラーメン橋とすることで、風荷重や地震に対する剛性を高めています。

一方、下部構造は、地山の掘削を最小限とする様、中間橋脚の基礎については大口径基礎を採用し、A1橋台にはケーブルクレーン鉄塔の基礎とアーチ斜吊り中のワイヤーのバックステーアンカーを兼用構造とすることにより、架設設備経費の縮減を可能としています。

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北陸地方整備局 利賀ダム工事事務所のホームページにも事業内容や利賀大橋の完成までの施工状況などをご覧いただけます。

 

架橋位置 富山県南砺市利賀村栃原〜長崎地先
事業者 北陸地方整備局利賀ダム工事事務所
 長 368.0m
幅 員 8.5m~9.0m
支間長 27.2+28.0+205.0+36.0+36.0+34.2m
橋 台 逆T式橋台2基
橋 脚 柱式橋脚5基