擬宝珠橋

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鳥取市の事業で史跡鳥取城跡の正面玄関にあたる「大手登城路」の復元整備のうち、擬宝珠橋の復元工事が終わり、2018年10月8日に竣工式を迎えました。本橋は、堀内の遺構(建設当時の木橋の柱)を保存する観点から、既設コンクリート橋の基礎を活用し、その上にステンレス製水中梁を設置、その上に木橋を復元したものです。文化庁が認めた城郭復元橋としては国内最長(全長約36m、幅6m)となります。


設計・制約条件

① L1地震時に耐える構造で、木橋部の架替え等を見込んだ維持管理性に配慮すること。

② 遺構との離隔を50mm確保し、一切損傷させない構造寸法・構造特性、施工方法とすること。

③ 木橋部分は極力金具を用いない構造とすること。ただし、木製高欄に対してはSP種が適用されたため、そのための金具使用は許可された。


水中梁の設計

水中梁は、復元木橋を支える基礎として永きにわたりメンテナンス不要と見込めるステンレスとしました。加えて、通常のステンレス鋼材に比べ、強度が高く、耐食性に優れ、経済性にも優れるということから「二相系ステンレス鋼材(SUS821L1)」を採用しました。


遺構への配慮

① 遺構は木橋脚の真下にもあるため、ブラケットを張出して受けている。ねじりが加わるため、横桁は箱桁形状としている。(主桁はI桁)

② 不測事態での遺構への接触を避けるため、活荷重たわみの抑制を図る剛性を設定した。

③ 堀内は軟弱地盤で、架設時におけるベント沈下による遺構接触リスクを避けるため、設置は最小限とし、水中梁を既設のコンクリート橋の基礎上で張出固定するなど工夫した。

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