豊橋市ストリートデザイン事業基本計画

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愛知県豊橋市では「歩いて暮らせるまちづくり」を目指し、これを実現する事業として、萱町通りと水上ビル通り(北側)の「豊橋市ストリートデザイン事業」を始動しました。当社は、整備の方向性を整理するための「豊橋市ストリートデザイン事業基本計画」の作成業務を受託いたしました。計画策定にあたって通算8回実施したワークショップでは、NPO法人まちの縁側育くみ隊とともに、より多くの意見交換・共有ができるプログラムを企画・実施し、地域の特性や想いを具体化した事業の基本計画をとりまとめました。

多くの意見を集めてかたちにする

豊橋市で目指す「歩いて暮らせるまちづくり」は、「車」中心としていた通りを「歩行者」へと転換し、『歩く楽しみ』による回遊性を高め、来街や居住を増やすことを目的としています。

地域の魅力を生かすみちづくりは、単にハード面を整備することだけでなく、地域の皆さんに居心地良く使っていただくことが重要です。そのため、地元をよく知る人たちの希望や不安など、多くの意見を集めて共有するとともに、全国各地における住民主体のまちづくりに携わってきたNPO法人と、わたしたちコンサルタントが皆さんと互いに学びあう場を設けることで、整備後の地域での動きにつながる計画立案に努めました。

 

ワークショップでは議論と修正を重ね、よりよい案へと積み上げを行なってきました。その取り組みを通じて、道路デザインだけではなく、地域が積極的に「みち」を育てていくための活動や活用のアイディアを出すことにつながりました。

豊橋百人百景

基本計画策定の4ヶ月後、まちの風景が変わる前の「今」を残す「豊橋路上百人百景 〜わたしがみつけた路(みち)のすがた100人撮影会〜」が行われました。4歳から80歳までの118名が撮影会に参加し、撮影された約3200枚の全作品は豊橋駅近くの穂の国とよはし芸術劇場PLATのアートスペースにて展示を行いました。

展示期間内に行われたトークショーでは、地域や職業や経験の違うそれぞれの視点から、思い思いの感想を語り、いつもの街角や通りへの愛着など、気づきのヒントがいろいろと飛び出す地元愛あふれる催しとなりました。

このイベント開催にあたり、主催である豊橋駅前大通地区まちなみデザイン会議の皆様とともに、当社社員が企画・運営・広報に協力させていただきました。

※豊橋駅前大通地区まちなみデザイン会議は、豊橋の中心市街地(まちなか)、特に駅前エリアの衰退を機にまちなかをなんとかしたいという思いから「豊橋駅前大通地区における今後のまちづくり及びまちなみ形成の推進方策について検討し、地区の良好な環境の整備及び活性化を図ること」を目的として、駅前大通南地区を対象エリアに「豊橋駅前大通南地区まちなみデザイン会議(駅南会議)」として設立。以降、定期的な話し合いやワークショップの開催、「まちづくりビジョン」の作成、イベントへの協力など、駅前エリアの情報の発信や提案を市民発で行っています。