現道の道路幅が狭く、曲線部が連続する山間部の道路であることから、トンネルによるバイパスが計画されました。トンネル坑口部には規模の大きい地すべり(幅100m×長さ200m×深さ16m)がありましたが、回避できないため地すべり対策工が必要となりました。
トンネルは、地すべり末端部を部分的に掘削するように計画されたことから、トンネルと地すべりを三次元的に捉えられる地すべり解析を実施し、地すべり対策の必要抑止力(地すべりを止めるために必要な力)を算出しました。
地すべりを抑止するためグラウンドアンカー工を計画すると伴に、地すべりを抑制するため、地すべり土塊内の地下水位を排除する集水井工、地すべり末端から地下水位を抜けやすくするカゴ枠工を計画しました。