2014年12月9日
当社が基本設計、詳細設計を行った「富山大橋」が、土木学会デザイン賞2014奨励賞を受賞しました。
富山大橋は、富山市と高岡市を最短距離で結ぶ大動脈である都市計画道路呉羽町袋線のうち、一級河川神通川に架かる橋です。昭和11年に架けられた旧橋は、当時「文化の架け橋、モダン富山の豪華橋」と謳われ、永く県民に親しまれてきました。架設から70年余りが過ぎ、富山のシンボルとなった富山大橋は、老朽化と交通渋滞解消等のため架け替えることとなりました。
神通川で唯一富山大橋だけが成立させている「 橋 + 川 + 市街地 + 立山連峰 + 路面電車がセットの風景」と「水色の桁が橋脚をポンポンとリズミカルに跳ねるような軽やかなイメージ」が旧橋の市民に親しまれてきた大切なポイントだと考え、周辺環境と旧橋の織りなす風景を尊重することを基本方針としました。
立山連峰の眺望と旧橋の面影を継承することを大切にし、コンセプトを忠実に具現化し、細部まで配慮した結果として、竣工後、近隣の小学校の勉強会の継続や自主的な清掃の実施など、新しい富山大橋への“親しみ”が新たな波及効果を生み出しています。