2009年3月6日
広島市が開催した平和大橋歩道橋の国際デザインコンペにおいて、当社提案作品「時空の扉(ゲート)」が、最優秀案に選定されました。平和大橋は、1952年に完成した元安川に架かる橋長85.55m、幅員15.0mの橋梁で、高欄は世界的に著名な彫刻家のイサム・ノグチ氏によってデザインされました。本橋は、平和記念公園の入口に位置しており、国内外数多くの観光客が利用するアプローチとして重要な役割を担っています。しかし、歩道幅員が狭く通行に支障が出ていることもあり、より安全で快適な歩行環境の整備を目指し、新たな平和大橋歩道橋の建設に向けたデザインコンペが実施されました。
今回のデザインコンペは、国内初の橋梁を対象とした国際コンペであるとともに、アーティストや建築分野も対象としたもので、海外6カ国の7点を含む29作品の応募がありました。全応募作品の公開展示の後、2009年3月4日には、第1次選考を通過した6作品のプレゼンテーションが広島市中区の広島国際会議場で開催され、当社(大日本コンサルタント+藤野陽三+ワークヴィジョンズ+ストラクチャード・エンヴァイロンメント)の提案作品が最優秀案に選定されました。
この作品は、過去から未来へと時を繋ぎ、平和への思いを馳せる場を再生する「時空の扉」をコンセプトに、橋の構造や周辺環境とのバランスに優れ、平和大橋を引き立てるようなデザインが評価されました。 |