ニュースリリース

2021年11月30日

第三回復興設計賞 受賞|気仙沼復興橋梁群(気仙沼湾横断橋・気仙沼大島大橋)


当社が設計を担当しました気仙沼湾横断橋・気仙沼大島大橋が、気仙沼復興橋梁群として復興デザイン会議より第三回復興設計賞を受賞いたしましたので、お知らせいたします。

 

【受賞作品】
気仙沼復興橋梁群

【受賞者】
大日本コンサルタント株式会社、株式会社長大、国土交通省東北地方整備局仙台河川国道事務所、宮城県気仙沼土木事務所

【審査員コメント】
気仙沼湾横断橋は、東北復興において三陸の不便を解消するために計画された三陸自動車道の要と言える海上部680mの橋梁であり、気仙沼湾を南北に結び,100 mの塔から路面中央部で桁を支える一面吊りの斜張橋です。2面吊り斜張橋に比べてケーブル本数を少なくすることで格段に管理しやすく、又さまざまな災害想定を繰り返し破壊や侵食のメカニズムに基づいて丁寧な設計が行われました。力学的に素直に設計された主塔の逆Y字も美しく、ウェブの設えによって桁がよりすっきりと下からも見えるなど、意匠面での工夫も際立っています。一方、気仙沼大島大橋は、東日本大震災で長期孤立を余儀なくされた大島と気仙沼を結ぶ橋です.瀬戸の水深がとても深いことから、杭・橋脚を設けない鋼中路アーチ橋が選定されました。356mの長いアーチが印象的ですが、維持管理しやすい内空構造を採用し、緊急輸送路としての長期的な機能も着実に実現しています。気仙沼市街のさまざまな場所から、気仙沼大島大橋と気仙沼湾横断橋は時に重なり合い,見え隠れしつつ、さまざまな土地とつながりあう気仙沼の新たな都市的風景の象徴として定着しつつあります。両橋を東日本大震災からの復興デザインを代表する気仙沼復興橋梁群としてこれを評価し、復興設計賞として選定します。

復興デザイン会議サイトより引用

 

〔参考〕

プロジェクト概要をご紹介しています。是非、ご覧ください。

気仙沼湾横断橋(プロジェクト紹介)
気仙沼大島大橋(プロジェクト紹介)

 


復興政策・計画・設計賞

〔趣旨〕

復興現場の厳しい環境下で続けられている計画者・設計者の創意工夫や、地域の人々との丁寧な協働作業が結実した結果として、災害復興は実現します。

「復興政策賞・計画賞・設計賞」では、実際の災害復興と事前復興を目的に実施した政策・計画・設計・事業(例:公共空間の計画・設計,災害公営住宅の設計,復興都市計画,避難計画づくりなど)のうち、デザインの確度・計画設計の内容・実践プロセス・仕組みづくりなどが優れ、今後の復興デザインのモデルとなる事例を顕彰し、もって広く復興に関わる計画・設計技術の普及発展を図ることを目指します。

復興デザイン会議サイトより引用

 


【本リリースに関するお問い合わせ先】

~人と自然が微笑む社会へ DNホールディングスグループ~
大日本コンサルタント株式会社 広報室 info@ne-con.co.jp

 

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