大日本コンサルタント株式会社

防災

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防災技術部事業部長 佐藤 敏久

防災技術部事業部長 佐藤 敏久

地域の人々の暮らしを守る防災事業部を目指して

【自然災害との向き合い方】

学生時代は、群馬での田舎暮らしだったため、休日のたびに海や山にドライブに出かけた。橋や道路、ダムを見るたびに、自分も多くの方に見て利用してもらえる施設を設計してみたい、と漠然と考えていたことが、建設コンサルタントに進むきっかけです。

大学では土質工学研究室に所属していましたが、入社してからは河川・下水・砂防・GISシステム開発と、いろいろな業務に携わってきました。北陸支社で勤務していた頃に立山・黒部・白山などの直轄砂防事業に係わったのがきっかけで、砂防を専門分野とするようになりました。

砂防事業の中で印象的な業務は、財団法人砂防・地すべり技術センターに出向した時に、沢山の犠牲者を出した雲仙・普賢岳の火山災害を担当したものです。火山砂防計画を策定するために火山灰を浴びながら現地踏査を行っている時に、火砕流を間近で見た衝撃は今でも忘れることができません。自然の脅威の前で「災害を土木構造物でコントロールするなんてとても人間ができることではなく、その脅威とどのように向き合っていくかを考えなければならない」と改めて教えられました。

 【防災事業部の業務分野の拡大と技術者の育成】

 防災事業部は、①河川・②砂防分野と③地盤分野を統合した上で、④トンネルや⑤港湾といった分野が合流してできた当社の中では比較的新しい組織です。山から海までの広域なエリアの事業に対応することで業務拡大を図っています。

近年は、地球温暖化の影響によりますます激甚化する自然災害に対応しなければならいことから、上記5分野の専門性を生かしながら、複合的・総合的な防災対策を検討できるマルチスキルを有する技術者の育成を目指しています。

なかでも地盤分野では、土木における新たな技術「空中電磁探査法」を防災部門の有効な調査手法と位置付け、地下水の流れを可視化することにより、地すべり解析やトンネル設計、道路防災への利用を図るほか、砂防分野における深層崩壊や火山砂防での活用を検討しています。

 【社員の連携と新技術への挑戦】

 防災事業部は新しい組織であるため、他の事業部に比べると社員数は1/3程度ですが、小さい組織だからこそ社員全員の顔が見える交流が特徴です。若い人も多く、経験は浅いですが社員一人ひとりの成長が組織の成長につながるとの考えから、「悩んだり困っている人がいれば、上司や先輩が支援を惜しまず、同期や後輩が一緒に考える」全員が連携できる体制を目指しています。

 また空中電磁探査法など、各部署が新しい技術へ積極的に挑戦することが特徴です。最近では防災事業部でマルチコプターを購入し、若手社員が自分の担当する現場に持ち込み、自ら操縦して空撮を行うことにより、客先への新たな技術提案や情報提供を行うなどの積極的な技術営業を行っています。

【行動力のある技術者を目指して】

私の夢は、全国の支社に防災事業部を展開し、各地で発生した災害に対して、発生した地区の防災部門が中心となっていち早く現場に駆けつけ災害支援を行うことにより、地元の人々の暮らしを守ることで、頼られる組織となることを目標にしています。

私自身も、運動不足や年齢からくる体力の低下により、現場作業では若手社員に引っ張られていますが、休日には愛犬と近所の散歩はもとより海や山へとハイキングに出かけ、まだまだ災害現場の第一線に出て仕事をする体力と気力を維持しています。

このため、若い人にも、山が好き・海が好き・行動することが大好きなフットワークの軽い行動力のある技術者を目指してほしいと願っています。