ニュースリリース

2022年11月29日

2022年度 土木学会デザイン賞 優秀賞 受賞|利賀大橋


弊社が設計した利賀大橋(とがおおはし)が、2022年度 土木学会デザイン賞 優秀賞 を受賞しましたので、お知らせします。

 

富山県南砺市利賀村栃原~長崎
車道橋

 

利賀大橋は、富山県南西部の南砺市(旧利賀村)の自然豊かな一級河川庄川(小牧ダム湖)上流部に位置した鋼上路橋式のアーチ橋です。

この地域には、世界遺産の「白川郷・五箇山の合掌造り集落」や全国的にも有名で遊覧船でしか行くことの出来ない「大牧温泉」があります。ダム湖面を遊覧船が往来し、四季折々の風景が楽しめる風光明媚な場所であることから、観光ルートとして多くの観光客が訪れている場所です。

橋の基本コンセプトは、「庄川峡観光船からの見え方にも留意しつつ、利賀村への入り口としてのゲート的役割を担う橋梁」とし、利賀ダム建設に必要な工事用道路として国土交通省と富山県で整備を進められました。

橋の名称は公募とし、橋梁名称検討委員会(南砺市)の審議を経て2018年5月8日に決定され、一般国道471号利賀バイパスの一部区間として2018年10月14日に一般供用されました。

 

 

※土木学会デザイン賞とは(土木学会ホームページより引用)

土木学会デザイン賞は公益社団法人土木学会景観・デザイン委員会が主催する顕彰制度です。2001年に創設され、正式名称は「土木学会景観・デザイン委員会デザイン賞」といいます。公募対象を広く土木構造物や公共的な空間に求め、計画や設計技術、制度の活用、組織活動の創意工夫によって周辺環境や地域と一体となった景観の創造や保全を実現した作品およびそれらの実現に貢献した関係者や関係組織の顕彰を行っています。顕彰活動を通じて、本賞が目指すところは下記の通りです。

・優れた土木構造物や公共的な空間のデザインとその指針の提示。
・創造的思考を持ち、デザイン力のある技術者の発掘と認知、普及。
・美しい国づくりに資する計画や制度、設計、技術の向上について検証し、議論する土壌の確立。
・優れた土木構造物や公共的な空間の蓄積による文化的で豊かな公共性を有する社会の実現。

 

 

《主な関係者》

○原田 政彦(大日本コンサルタント(株))/全体総括・管理技術者
○松井 幹雄(大日本コンサルタント(株))/デザイン統括・担当技術者
○田村 幸久(大日本コンサルタント(株))/デザインアドバイザー
○鹿島 昭治(大日本コンサルタント(株))/デザイン検討・担当技術者
○脇坂 哲也(大日本コンサルタント(株))/構造設計・担当技術者
○吉澤 直子(大日本コンサルタント(株))/構造設計・担当技術者
○清水 英樹(大日本コンサルタント(株))/構造設計・担当技術者

 

《主な関係組織》

○利賀ダム景観検討委員会/事務局提案に対するアドバイス
○国土交通省北陸地方整備局利賀ダム工事事務所/事業主体

 

《設計期間》

1999年7月~2002年3月

 

《施工期間》

2003年5月~2018年10月

 

《事業費》

5,000百万円

 

《事業概要》

上部構造:鋼上路式アーチ橋
床版構造:鋼コンクリート合成床版
下部構造:RC逆T式橋台、RC柱式橋脚
基礎形状:直接基礎、深礎工法、大口径深礎工法
橋  長:368.0m
支 間 長:27.2m+28.0m+205.0m(アーチ支間190.0m)+36.0m+36.0m+34.2m
標準幅員:総幅員9.7~10.2m(有効幅員8.5~9.0m)
構造高さ:補剛桁1.8m、アーチリブ5.0m
活 荷 重:B活荷重
架設工法:アーチ部 ケーブルエレクション斜吊り工法
側径間部 クレーン架設工法

 

《事業者》

国土交通省北陸地方整備局 利賀ダム工事事務所(現管理者;富山県)

 

《設計者》

大日本コンサルタント株式会社

 

《施工者》

利賀ダム庄川橋梁上部工事MMB・宮地特定建設工事共同企業体
名工建設株式会社
真柄建設株式会社
株式会社淺沼組
株式会社藤井組
みらい建設工業株式会社
株式会社城岸組

 

 

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